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「名前なんていうの?」
「相川みなみです。」
「みなみね。漢字は?」
「ひらがなでみなみです。」
「珍しいなぁ。俺は飛山蒼(Hiyama Aoi)。漢字はこれ。」
蒼さんは携帯に打った文字を私に見せてくれた。
蒼。爽やかそうな名前は蒼さんにピッタリだった。
「よろしくね。みなみ。」
「よろしくです!蒼さん。」
バイトの面接結果はまだなのに一緒に働くような仲間みたいな気分だった。
「俺さぁ、今高3なんだけど全然進路とか考えてなくてさ。気付けばあの店でバイトしてた。」
「そうなんですか。。。でも蒼さんならきっといい進路見つかりますよ!」
「そうかなぁ…じゃあみなみの言葉信じるわ。」
蒼さんは空を見上げながら「綺麗」と呟いた。
「小さい頃とかさ星になりたいって何度思ったことか。」
微笑みながら話してる蒼さんはどこか寂しそうだった。
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