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都会から従妹が引っ越して来た。
彼女も自殺を企て生き残った1人。
家にいると体裁が悪いからと、彼女だけが田舎に送り出されて来たのだ。
彼女と初めて対面した時、俺は理解した、彼女も転生者だという事に。
彼女は艦砲射撃で両足を失い、亡くなった女の子だった。
それだけに、両足で走り回れることが嬉しいらしく、登校初日の今、走り回り飛び跳ねながら、学校へ続く道を歩む。
B「絵梨! 転ばないでよ」
A「うん、でも、嬉しくて」
俺や彼女だけでなく、転生して来た者は数多くいる。
何故、戦後70年経った今の時代なのかは分からない。
今の時代の子供達は些細な事で自殺したり、ちょっとした不注意から事故死したりして、命を粗末にしている。
俺達は死にたくて死んだんじゃ無い!
命を粗末にする者達の為に、国に命を捧げたんじゃ無い!
俺達は生きたかった、生き続けたかった!
その俺達の願いを、神様かどうか知らないが、誰かが聞き、願いを叶えてくれたのではないだろうか?
自殺や不注意から事故を起こした者達の中で、生き残る運命の者達の魂を抜き取り、生き続ける事を心から願いながら死んだ、俺達の魂を代わりに入れてくれたのではないだろうか?
俺は約束する。
この新しい肉体が朽ちるまで、生き続ける事を。
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