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「なー なんで今日、一緒に帰ろって言ったの?」
『…んー なんでだろ、成田の部活を見に行くって言ったからかな』
「…? どういう事、オレが学校に遅くまで居るからか?」
『……解かんねー 成田の部活の綺麗なヤツを
見に行くって言ったからかな…』
「 … 」
オレは何も言わず蒼の顔をチラリと見る。
いつもと変わらないクールな表情のまんまだった。
本気で言っているのか、冗談なのか、
解らず何も言えなかった。
寮が見えて来た。
『オレ、汗掻いたから飯の前に
一緒に風呂行かね』
ちょっと上からオレを見る、
「だな、鞄置いたら、すぐに行くか
成田も帰ってるかもな」
オレがそう言うと、
『かもな』
成田にも声掛けよっと微笑む。
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