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革ジャン達はステージに出て来た私を見上げて冷やかしてくる。
「ジョーの女ー?」
「なんだよ、歌えー!!」
「結婚発表かー?」
騒つく客席にカイが笑う。
『こいつは後藤リカだ。これから一曲歌わせる。』
「はー?」
「俺にも歌わせろー!」
今度は私の顔を見て笑う。
『なんだよお前ら、蒼井カイトが最後に作った歌と、俺らcBaが作った曲聴きたくねーの?』
一瞬にして客席が黙る。
『お前らにも…見えるといいな…』
カイが前奏を弾き始める。
私の足の震えはいつの間にか止まっていた。
綺麗なギターリフはジョーさんが弾いているのと変わらないのに…私にはカイに見える。
客席もcBaのメンバーもみんながジョーさんだと思ってるけど、私にはわかる!カイだってわかる!
私は慌ててマイクを握り締めて、歌った。
『 rainbow 』 作詞 蒼井 カイト
激しい雨と強い風 行く手を阻む嵐
苦しめられた日々を思い出すと
君は唇を噛んだね
やがて雨は止み 嵐は過ぎ去るだろう
永遠に続きはしない
世界が終る訳じゃないんだ
見上げた空には大きなrainbow
だから許してあげる 君がいるから
激しい痛みと強い憎悪 全てを憎む瞳
もがき苦しんだ日々を振り返ると
君は涙を流したね
やがて雨は止み 雲間からは太陽が
いつまでも続きはしない
世界中が敵じゃないんだ
見上げた空には大きなrainbow
だから許してあげな 僕がいるから
幾つものドアを開けたrainy days
巡り会えたsunny days
希望と夢を語る瞳にrainbow
全てを許すことが出来たならその空には虹が
見上げた空には大きなrainbow
だから許してやるよ 君がいるなら
見上げた空には大きなrainbow
だから許してやれよ 僕がいるから
全てを許すことが出来たならその空には虹が
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