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さっき歩いていた所から小さな商店街へそこから細い路地裏に入る、確かここのカフェの横道を行ったとこが書いてあった目的地だったはず
「あ、ここ分かるよ」
少年が不意に服を引っ張り背後からでてきた
もうだいぶ時間が遅くなった様で辺りは薄暗い
今度は少年が前に出て先を歩く、いつの間にこんな店が出来たんだろうか
アンティーク調の外装で看板は無い
「貴方も入って、お礼したい」
扉を開くと鈴が鳴る、少年に軽く腕を引かれただけだったが漏れる淡い光に吸い込まれる様に足を踏み入れた
「気にしなくてもいいんだけど…」
そんなに広くない部屋に時計が並んで置かれている、どれも針がない、時計屋さんなのだろうか?
奥から店主らしき男が立っている、黒い包帯の様な長い布で目元を覆った銀色の長髪
「いらっしゃいませ…おや、お世話になったようですね」
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