stage①

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どこにいても体内時計は正確だ。たとえ異世界でも毎朝6時に起床する生活は染み付いているらしい。 「おはようユウコ。」 ひゃー!だれ誰?このイケメンブルー!?って、シエロやん。 「おはよう。」 漸く昨日の出来事を思い出した。ひょっとしたら元の世界に戻れるかもしれへん、と頭の片隅で考えてたんやけど甘かったわ。 ビジネスホテルでもポットや洗面所はあるけど、ここは何もない。昨夜の銭湯に行きシャワー代わりに入った。ちゃぷんと浸かるときもちいい。汗も流れてさっぱりした。 食堂でシエロと山盛りの朝食を食べながら、今日の予定を計画した。 「まず、ギルドカードを作ってから、依頼を受けてゼニーを貯める。資金がないとパーティーに入れんだろ?」 「パーティーに入らないとダメなん?」 「稼ぐゼニーが違うし依頼も限定される。単独行動は目立つし実力者にしか出来ない芸当だな。」 「へええ。パーティーに加入するには資金がいるんやな。どれくらい?」 「10万ゼニー。万が一負傷した場合の保険料込みだからな。」 「負傷もあるねんな。やっぱスマホの画面連打するだけちゃうし。私にできるんかな?」 「昨日、俺からダッシュして逃げられただろ?普通の人族なら、動きたくても萎縮して走れない者が多い。ユウコなら度胸もあるし肝も座ってるから大丈夫だ。」 うーん。か弱い女の子に向かって言う台詞ちゃうやん。まぁ~シエロが認めてくれたのは嬉しいな。 「あんま気張らず、ぼちぼち頑張るわ。」
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