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翌朝。
ギルドの受付で、初依頼完了の手続きを終えた。手裏剣の講師はギルド内にいる私を探し当てるから、自由にしてて構わないと言われて、ベンチが置いてある休憩スペースにいた。
ギルドカードのヘルプを読みながら、始まりの聖地のクエストをチェック中やけど、早く誰か来てくれん?
シエロの目が!手のひらが!
絶えず私を見て触ってイチャつこうとするねん。もうアマアマを通り越してドロドロなんよ。
乙女心は20年前に封印してたし、イマドキの若いコ達みたいに、公衆の場でイチャつくなんて出来へん。
「ゆ、う、こ。部屋に戻るか?」
アカン!!そんな悩殺光線浴びせんといて?
「ククク…」
下を向いてるけど、笑ってるんバレバレやで?
いつものシャカリキ、どこにいったん?恋愛なんて久々すぎて、どうしたらええの?
よっしゃ。こうなったらアマアマからシリアスに。シリアスは無謀でも、せめて平常モードに戻さなあかん。
「シエロ。始まりの聖地について教えて。」
「嫌だね。ユウコとこうする時間減らしたくない。」
わぁー!!
死守してた僅か15㎝の隙間がぁ。
「失礼します。ユウコってアンタ?」
助かったぁ!
って、キレイやなぁ。思わず見とれてしまったわ。
救世主、いや緑髪碧眼の色白美女が現れた。
「私が颯真(フウマ)よ。練習場借りるから行くわよ。パートナーの彼は、悪いけど外して頂ける?」
颯真はシエロが居なくなった瞬間から、想像以上に厳しいスパルタ講師に変貌したんやで?
人は見た目で判断したらあかんで、ホンマ。
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