stage②

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9階ではレアボス?いやヘンピな連中が絡んできただけやった。 最終階の10階。 他の階と雰囲気は変わらへん。歩みを進めていくと、岩影に1輪の花が枯れそうになってた。 「湿気あるから、水不足ちゃうやんな。」 「不定期に光が必要だったのかもしれぬ。」 「光は当たらへんな。遅いかもしれへんけど。」 手のひらで包み込むように、光属性の魔法を与えた。 モンスターたちを薙ぎ払い、押し退けて奥へ進んで行った。 ジャジャーン♪ 「ボスが現れた。」 毛むくじゃらの熊みたいなモンスターだ。ド迫力やな。 「シエロ。後ろを。」 「了解。」 げっ!! 火属性の魔法で攻撃してきた。咄嗟に水のドームを作りバリアを張った。 【参の型】 土埃を発生し油断させる。氷矢を両目に攻撃しつつ、氷刃を付加した手裏剣で喉元を狙った。 「ギャアアアッ!!」 断末魔の雄叫びは強烈やし。光魔法でカラダを守った。 チャカチャカチャーン♪ 「ボスを退治した。王冠を手に入れた。」 ぽわわん♪ 現れた王冠は手のひらサイズ。黄金の指輪みたいに小さい。ただ額の上にあたる正面に、虹色の珠が付いていた。 「ちっちゃ!虹色アイテムなん?」 「ふふっ。私のだから。」 誰もおらへん。幻聴やろか? 「久しいな。」 右肩のラゴスクスが重々しく言った。ラゴスクスの視線を辿ると、ボスが消えた場所にある岩に、小さな小さなオンナの子が、ちょこんと座っててん。 「追憶の鍵である私をお忘れか、天龍よ。」 「えっ、主様なん?」 つい、ツッコミ入れてまうわ。 「さっきはありがとう。」 「えっ?」 「光を与えてくれたでしょう?」 小さな枯れかけた花のことやんな? 「うっかりしてクエストの地に縛られたの。子や孫がいるし、戻る必要はないんだけど、ここはつまんないわ。」 この展開は、もしかしてやけど、、?
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