stage②

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スタート地点のゲートに帰ってきたらしい。見送ってくれた受付嬢が出迎えた。 「おっ、お疲れさまでした。」 若干顔がひきつってる。何かあったんやろか? 「このクエストは2泊3日コースです。日帰りで戻るだなんて、フウマさん以来です。」 あちゃー。やっちゃったかも。 ギルドの受付に戻るとアリエルは、 「ユウコなら日帰りかもって予想してたわ。」 と、ニヤニヤしながら、クエスト完了の手続きをしてくれた。 遠くから颯真が一体化の状態で手を振ってる。 「ユウコおかえり。って主様ぁ!」 ズサァアアアアッ!! 見事なスライディングタックルしながら平伏せてるやん。 「使い魔の正体バレバレやで?」 メトシェラを見ると、露骨にムッとしてたわ。 「ふん。颯真も一颯もいけず。頭なんか下げないでよ。」 「しかし、主様の気まぐれには参ります。宜しいのですか?」 「一颯。」 ギロリ。 うっ、ド迫力やん。見た目かわいらしい妖精やのに実際は、、って私と同じパターンやん。 「失礼致します。」 一颯は風の如く消え去り、颯真は平伏せたまま。 「颯真、またな。」 放置したほうが賢明やと判断してん。今は聞く耳ないしな。 「ぬ、ぬ主様ぁああ~~!」 しまった。 カケルは土龍やったわ。颯真よりはスマートに膝をついて、両手を差し出す姿やけど、小刻みに震えてる。 「あちゃー。気持ちはわかるけどな。」 「俺より恐れられてるのはメトシェラだけだからな。」 シエロが呟いた。 「もうっ、翔琉(カケル)まで。帰ろうユウコ。」 「メトシェラ、ほら。」 彼女を指に乗せ、ラゴスクスの背中に座らせた。右肩が熱いけど、不機嫌よりはマシやわ。
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