stage②

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「そこっ、イチャイチャ禁止。」 カケルがツッコミいれても我関せずの表情のシエロ。9階のヘンピなモンスターズの件を丸投げして、ゴルド武器工房へ行った。 クエスト報酬は武器の進化。今、持ってる武器を進化できるし、グレン自ら進化してくれると、公言したから。 「グレンこんにちは。」 「ユウコ。初クエストお疲…… あっ、ヤバい。グレンは視える人やったわ。左肩を指差したまま、プルプル震えてはる。 「クエストで使い魔と巡り会うって、よくあるやん?」 「はぁあ~?んなっ、滅多にないわ。」 動揺激しいな。いい加減慣れて欲しいわ。 「火属性の武器が欲しいんやけど、どうしたらええの?」 「ったく。装備は同種は身に着けられんし、ユウコは水、光、闇だろう?自分が無い属性は使いこなせんぞ。」 「へえぇ。知らんかった!アバターポイントで見てもイマイチなんよ。」 「アバターも他属性を装備出来んぞ。」 やれやれと天井を仰ぎ見るグレン。 「うっ。だから種類が少ないんやな。接近戦より手裏剣を離した隙に構える武器か防具って考えたんやけど。」 「ユウコの使い魔が防御だし強者揃いだから、焦らなくてもいい。何れパーティーに加入するだろう?火属性持ちは必ずおるわい。ユウコは光や闇を極めたほうが無難だ。」 「そんなもん?」 「ああ。1人で完璧主義は理想だが無理な話だ。」 グレンの言わんとすることは理解できた。仕事や家事もそうやん?線引きをどこで行うかは自分次第やしな。 全て1人で抱えるのは美学ちゃうし偉くないし。皆と助け合い協力できるんがイチバンやん?互いの信頼にも繋がるやんか。 ま、あくまで私の考えやけど。 「わかった。銀翼のピアスは水属性やし、光か闇の武器がええの?」 「そうだな。光と闇は表裏一体。ユウコみたいな光と闇の両属性持ちは珍しいんだ。銀翼の小刀に変わる一太刀か。」 「私に太刀って使いこなせるやろか?」 「ソウマの特訓に付いていけただろう?注文が難しいな。時間を貰いたい。」 「ありがとう!手裏剣を預けたらいい?」 「ああ。3日後に取りに来てくれ。」
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