stage②

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そわそわ落ち着かない私にシエロが諭した。 「ユウコ。意識して2人を探さなくても、時が訪れたら必然的に出会える。俺がユウコと出会えたように。」 「せやな。待つわ。焦らず慌てず。イチバン難しいんやけど、私にはシエロがおるし。」 ギュッと繋いだ手に力を込めた。 「もう日が暮れる。買い物したら帰ろう。」 「うん!帰るってええな。」 ちゃっかり市場デートを楽しむ私は、少しだけ浮かれてた。この後の展開なんか、予想してなかってんよ。 今夜は久しぶりにウチごはん。シエロと仲良く暖炉のキッチンスペースで、私はスペアリブとミネストローネを作ってるとこ。 手慣れた様子で、パンを焼いているのはシエロ。 家事は以前とあまり変化なかってん。電気やガスがないから、魔力を使うだけでな?道具や用途は、ほぼ同じ。 火力に制限なかったり、洗濯したらすぐに乾燥出来たり、メチャメチャ便利やしスピードが違うし、簡単ラクラク。 できたてを2人で食べ始める。 向かい合わせではなく、1つのベンチソファーで横に並んで座るスタイルやねん。紳士な外国人にエスコートされてる気分やで。 こんな至れり尽くせりの恋人って贅沢やわぁ。 「ごちそうさまでした。」 「じゃ、俺はデザートを。」 デザート?何も用意してへんよ? 素早く私を抱き上げて、温泉へと向かうシエロ。んん?デザートって言うたやん? 「あの、シエロ?」 「クエスト終わるまで耐え抜いた俺を褒めろよ。」 ガラッ。 「後で一緒に入ろうな?」 脱衣場のドアを閉めて、階段を上がる足音が遠くで聞こえた。 デザートって、、、。
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