第一章 第一話 異世界で文字通りのセカンドライフ

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現在砦に篭っているのは、ユーデムのエルドナとの国境付近の領地から集まった三千の兵。 対して相手方であるエルドナの兵力は三万五千。 良く砦を落とすには三倍の兵力が必要と言われるが、十倍以上も離れていると戦略や戦術が上手く行こうが勝てる気がしない。 こちらには白兜(ランスロット)も狂戦士(ベルセルク)も居ないのだから、防衛に徹した所で本国から救援が来ようが精々五万といったところだろう。 あちらのあの軍勢が先鋒隊という訳で、奥には十五万は控えていると思っていい。 つまり砦に篭った所で結果の先延ばしにしか過ぎず、どうにか兵力を少しでも減らす方がよっぽど建設的だ。 だから篭城せずに、打って出ると決まった訳なのだが、その兵力は僅か千。 残り二千は砦に回すという方針だ。 とりあえず罠や魔法使いなどいろいろ試して相手の兵力が少しだけ削れたが、それも気休めに過ぎない数だけだろう。 あれこれと指示を受けながら奮闘したが、相手の飛び出した軍勢がこちらに攻め入ってきたとの報告が来た。 さて、死亡フラグは立ったかな。 ならブチ抜きに行こうか。
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