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「今度、一緒に映画を見に行こう」
若王子君との会話の結論は、私にとって信じられないような着地点だ。
私達は、バスが来るまで色々と話す。昨日とは違う。
「俺さ、前も言ったけどほとぎさん……かっこいいなぁって。路上でよろけて、倒れていたおばあちゃん、助けてあげた話しはすごいなぁって」
目をキラキラさせる若王子君。
「別に……でも、もしかして嘘ついてるとか若王子君は思ったりしないんですか……自覚してるけど、私、小さいしどっちかというと助けられる側だって……」
「嘘はつけないよ、ほとぎさんは。そういう風な事はしない」
本気で言ってるのがわかる。……めちゃくちゃ嬉しい。
赤面し、思わず両手で頭を挟み込む。
混乱している私を見て、若王子君は自分の過去を語る。
「俺さ、ほとぎさんと話してて、自分とは全然違うなって。見ず知らずの人が困ってても、迷惑かなって色々考えちゃって……」
「そんな事ない!」
「へっ?」
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