迷えるバツ1

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愛とはなんぞや という、どデカイ疑問の答えを得るべく、結婚までしてしまった私は、絶賛、離婚協議中です。 離婚に至った経緯は追々述べさせてもらうとして、一生かかっても答えなんて見つからないであろう、愛とはなんぞや。 男と女の色々は私が思うよりはるかに溢れかえり、それにより人類が繁栄してきたという事実。 何故人間には愛と言う感情が芽生えるようになったんだろうか。 子孫繁栄のツールとしてのセックスなら単純明快わかりやすいのに。 そうならなかったのは、今は元より、感情論の部分は女にとって有利になるように、長い時間かけて社会が傾いたせいだろうか。 男は数多くの子孫を残す事が目的である。 女はより良い子孫を残す事が目的である。 男性方からすれば、一夫一妻制なんて何て非効率的だろうと思われても仕方ない。 法的に一夫一妻制で守られた日本の女達はシビアな母体競争市場から遠ざかって、さらに自分達の権利を主張し始める。 女は大人しくしておけ、と言うのでは無い。 今更日本に一夫多妻制を導入しろと言うのでもない。 男と女は基本構造が違う、という事を理解していないまま、この社会が愛と言う不確実な物を基盤に進んで行く事に不安を感じずにはいられないというだけ。 とはいえそれもこれも、私が離婚協議中という愛とは反対側に身をおいてしまっているからそう思うんだと言われてしまえばそれまでなんだけど。 差し当たって私がやらなければならない事は法的な手続きうんぬんであって、結局、何を偉そうに言っても日本に暮らす以上そこからは逃れられない。 というジレンマを抱えながら旦那宛に届いた郵便物を整理するのでありました。
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