憧れの世界へ――

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――転生作業が完了しました。これよりシステムへの融合を開始します。 不意に聞こえた機械の声。 転生?システム?なんの事!? 突然周りに0と1の羅列が取り囲む。 「……ん、ぐっ」 首に細い何かが貼り付き呼吸を妨げる。 巻き付くように数字の縄が身体を締め付けてくる。 足、太もも、腰、胸、腕、首、頭、身体のパーツ全てを絞め潰すように絡みつき発熱する。 「かっ……はっ…はぁっ」 苦しい。 息が出来ない…… 理不尽だ…… 薄れゆく意識の中で彼の名を呼ぶ。 ………幸、助けて
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