憧れの世界へ――

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「もういいよ……後は設定の方法とかコマンドとか教えて」 ハァ~とわざと長い溜息を零す。 『あれ……僕って神だよね?偉いんだよね?』 「どーでもいい。はよ」 普段は使わないネット用語を使う。 素の時につい出てしまうから、もうね…… 神を見るとちょっとショック受けた顔……をしながらもポツポツ説明してくれた。 何となく分かったところで実際にやってみると、空中に現れた半透明なメニューがスマートフォンみたくタッチで動かせた。 3Dでゲームやってる気分でちょっと楽しくなってきた。 「うん、後は何とかできそうだよ」 『そう?まぁ一度やってるから大丈夫だよね』 そう言うと神はホッとしたように顔を緩ませる。 「じゃ、行くわ」 『あ、ちょっと待て!』 新たな世界へ第一歩!とチュートリアル開始地点へ向かおうとすると慌てたように呼び止められた。 「なによ、早くレベリングしたいんだけど!」 そしてこの発言……根っからのゲーマーだから仕方ないよね。
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