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ニュースで『関東が数百年に一度の記録的な猛吹雪』とかで
仕事の軽トラで運搬中、確か山越えの最中に雪崩で立ち往生しちゃって。
吹雪が弱まるまで脇道から入った山頂付近の展望台パーキングで撤去が終わるのを待ってた。
で、気づいたら意識なくって、ちょっとした仮眠だったと思う。
「で、そのまま起きれなくなりましたとさ」
死因が分かってスッキリ。
ってわけでもないようで。
「幸、あんた……」
ふるふると身体を震わせるレーナ。
あれ、泣いちゃった?
「れ、レーナ、あのな?」
多分オロオロって言う表現が正しいと思う。
俺、女の涙に弱いのよ。
「何が起きれなくなりました~よ!バッカじゃないの!?」
パッと顔を上げたレーナはキッと睨んできた。
「いや、だからここ数ヶ月はレーナに会えない程忙しかったんだよ」
「だからってエンジンつけっぱで寝る!?ありえない!」
「仮眠のつもりだったし、道が直ったらすぐ移動するつもりでだな……」
「だからって!最近は連絡少なかったし!……何かあったのかと思ったわよ」
後半は顔を背けながら小さく唸るように呟く。
「え、心配してたの?なら連絡くれれば……」
「べ、別に心配とかしていわよ!」
あ、そーですかぁ……
ちょっとガッカリしたのは内緒。
「……私はただ休む時間も必要かなーって思っただけで……わ、わざと!わざと連絡入れなかっただけだもん!」
……ん?
まさかこれが世に言うツンデレか!?
一体どこでこんな高等テクを身につけたんだこの子は!
可愛いじゃないかけしからん!もっとやれ!
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