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「なんで?」
真っ直ぐ見下ろすとフイっと顔を背けられた。
……照れ屋モードか?
「あの、ね、私……即死だったの」
即死のワードにピクっと条件反射で眉が反応した。
「詳しく」
再び低い声に今度は怯えた表情になった。
「あ、いや、そのぉ……」
レーナは死んだ……いや、殺された時の事をオドオドと話し始めた。
「おけ、そのトラックの奴を殺ってくる」
ログアウトできない?そんなん知るか。
俺のレーナを苦しめた奴はどいつだろうと許さない。
反対方向に踏み出す俺。怒りは有頂天。
「やってくるって何!?だから話したくなかったのに……!」
慌ててレーナは腕を抱えるように縋ってきた。
柔らかい感覚に足も止まる。
行かせまいと必死に縋ってるから無理に振り払えずその場でフリーズした。
……ついでに俺の理性も頑張っていた。
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