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シュンとなったチワワレーナの頭に手を置いて優しく撫でてやる。
「そうだよな……俺もそんなの見たくない。こうなって良かったのかもな」
優しく伝えるとホッとするレーナ。
「……レーナのためだからな」
神を睨むと苦笑された。
『あはは……少し優遇してあげるから許して?』
そう言って透明なパネルを操作し出す。
『これでシステムデータを弄ったりできるんだ~』
ふんふんと鼻歌を歌いながら3枚程のパネルを触っている。
あれ、良いのか?
システム改竄って違法じゃ……
『できたよ~』
悩んでいると改竄が終わったようだ。
セレネ硬貨……いわゆる課金の部分を弄ったようだ。
『ウェブマネーは君たちが死ぬ前に貯金した通帳と所有してた資産を換金して足しといたよ~換金はサービス!』
存在の抹消処理の時に消した分だから影響はないらしい。
……とりあえず消耗品とか装備は困らないな。
『後は過去のアバターの倉庫を使えるようにしておいたから自由に使うといいよ?』
「至れり尽せりで悪いな」
『いいよ~これくらいしかできないし』
俺の5年分のコレクションが解放されたそうだ。
レーナも3年やってたから倉庫にオシャレな装備が沢山あるらしい。
楽しむ準備も心構えもできた。
レーナも楽しみで待ちきれない感じだ。
『それじゃ~Good Luck!』
親指をグッと立てて神のホログラムが消えた。
「それじゃ行くぞ!」
「うん!」
二人で初期設定の『職の選択』を済ませてチュートリアルの開始場所へ歩き出した。
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