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「……多分俺、盾持ちの戦士以外しないと思う」 不意に片手で肩を抱いてきた。 肩から伝わる体温に顔が発熱するのを感じる。 「な、なんで?」 見上げると優しく微笑みながら 「知りたい?」 と意地悪そうに言われた。 幸のくせに反則…… そう思いながらも俯いて小さくコクリと頷く。 すると耳元に息がかかるのを感じて 「レーナを守るため」 小声で囁かれた。 女子が言われたいセリフキタコレ! ヤバい。頭から蒸気が出そうな程顔が熱い…… 何か!何か言わないと…… 「え、っとぉ……ありがと?」 「なんで疑問形なの」と笑いながら真っ赤な頭を撫でられた。 うぅ……からかわれた。 返し方がもっと上手になりたいよ……
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