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・・・・・・嘘でしょ・・・。
私達の前には誰も並んでいない。
「この次が来たらすぐにご案内しますね!」
アトラクション係のお兄さんが爽やかな笑顔で接客してくれた。
「トイレ出た時に部長とマネージャーに会って優先券っていうの貰ったんです!買ったのはいいものの実物見てやっぱ乗るの無理だって思ったらしくて!実際並んだら一時間待ちだっていうし、これがあればすぐに乗れるんですよ!マジラッキーですね!!」
こんなにすぐ乗れるものだと思ってなかった私はもちろん心の準備が出来ていない。
引きつった顔で待つ私の元へ引きつった顔で戻ってくる前の乗客達。
・・・普通もっと楽しそうな顔で戻ってくるもんじゃないのか?
「お待たせしました。手荷物の方は全てロッカーの中に置いてください。ポケットの中も空っぽにしてくださいね!」
周りの雰囲気にのまれ、身体が固いままロッカーに荷物を入れた。
「では、こちらの席へどうぞ!」
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