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・・・・・・嘘でしょ・・・。
私達にあてがわれた席は一番前。言葉通りに優先してくれた訳だ。こんなにいらない優先には初めて出くわした。
「ベルト確認しまーす!はい、オッケーです!」
手慣れた手つきでお兄さん達が最終の安全確認をしてくれる。
「うわー、先輩、さすがに緊張しますね!」
言葉を返す余裕の無いアラサーがそこにいた。手前にあるバーをこれでもかと握りしめる。
「それでは、いってらっしゃーい!!」
お兄さんと謎のハイタッチをしながら無常にも人生初のジェットコースターは出発した。
ああ、もう止められない・・・。
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