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出口には小さなお土産屋さんと共に写真を販売しているコーナーがあった。
「あ、私達の写真ありますよ!いつ撮られてたのかな?全然気づかなかった!それにしても先輩めっちゃ楽しそうに写ってるじゃないですか、さすがですね!」
さっきまでの涙はどこへやら、いつのまにか元気になっている後輩がいた。これぞ若さの象徴だ。
もう終わると確信して安堵している自分がそこには写っていた。解釈によっては楽しくてたまらない表情にも見える。
「私記念に買いますね!先輩が絶叫系にこんなに強いなんて・・・。」
後輩が多大な勘違いをしているようだったから正直な感想を伝えよう、そう決意した時だった。
「私・・・頑張って先輩について行きます!優先権まだあるんでジェットコースター全制覇行きましょう!!!」
後輩のキラキラした瞳が言おうとしていた言葉を全部詰まらせる結果となった。
「あの・・・。」
「さっ、次に行きましょう!今度のやつは時速200kmで後ろ向きに進むみたいですよ!」
後輩は意気揚々と私の手をとりながら歩きだした。
・・・・・・嘘でしょ・・・。
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