第1章

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ゴツいバスケ部の部長が入ってきた。 「翔、鞄持ってきてやったぞ」 この学園では生徒のやりたいことを優先させるため、昼で学校は終わるのだ。 だからって皆が怠惰になることはない。何故なら、この学園に入学を許される人は、将来のビジョンがハッキリ決まっているからだ。そんな人は、むしろ自由時間ほど精進する。かくいう僕も、帰ったらまた英語の文法にかんする論文を読むつもりだ。 バスケ部の部室は寮の近くにあるため、こいつは部活に行くついでに僕を寮まで送ってくれる。 「さ、背中乗れよ」 僕は彼の肩に手を回す。
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