クウォーターのいただきます

1｜空腹

　ルキアは小学生低学年のころから主食、汁物、おかず、牛乳、全てにおいて毎日おかわりをするほどの健啖家。ご飯は三杯、パンは四つが彼女の日常だった。クラス全体で見れば残飯が減ることになり、給食調理員に「優秀」とたたえられた経歴を持つ。

　対する澄真は高学年になっても主食、汁物、おかず、牛乳、全てを少しずつ残していた。無理に食べると保健室の世話になることがあったため、養護教諭に「憂愁」と嘆かれた過去を持つ。

「最初から減らしてもらえばいいのでは？」

　ルキアがもっともな提案をするも、澄真は首を振る。