第2章 草食なオレ

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「はー、スッキリ じゃ、飲もっか!新城さんはお酒、飲めるの?」 ケモノ視線を一転、キャハー、と笑いながら 溜め息を付き 「あー、緊張したぁ 新城さん、おっとこ前なんだもん、直視これ以上無理だわ」 今度はアハハと大きくのけ反り 側に置いたバッグからガサガサと取り出したのは へ○リーゼ。 呑む前に飲む、といった類いの肝臓保護液か。 「もー、先輩、もたなさ過ぎ! ごめんねー?新城くん」 「……いえ、大丈夫です」 変わらず、ユルリとかわす。 「あ、今の本気だから! 本気だけど、今は返事聞きたくないの! だから!2、3日考えるフリ、しといて!」 木本さんは、カリ、っと瓶の蓋を回し開け 中身を一気に煽った。 待ち合わせたのは 創作フレンチのレストラン。 ここは木本さん、彼女のスペースデザインのモノだ。 「先輩さ、新城くんの木質見てビックリしたんだって」 「そうですか」 「ホントはね、言っちゃダメなんだけど……」 木本さんは早速運ばれてきたばかりの ワインを水のようにごくごくと飲み干しながら オレに向き直った。 彼女の‘素’はコッチらしい。
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