第9章 オレの素性②

13/36
前へ
/36ページ
次へ
「遠野さんのここに 差し込んでいい?」 親指で撫でたのは、男のソコほど凸凹のない どちらかというと、なだらかな喉元。 瞬く間に潤みだした瞳には、とろみが加えられ 既にオレに侵食されつつある事を滲ませる。 跪き、腰履きのスウェットに指をかけて下着ごと脱がせていく、指先の厭らしさと その間もオレから目を離さない遠野さんの濫りがわしい素振りは オレを色欲の魔神に仕立てあげる。 「愛しくて仕方がない」 「……んっ」 赤い舌がチロリと姿を見せた。 今日は付け根から湿らせていくつもりらしい。 何をさせてもそれはそれは、艶のある仕種で そして何よりこんな見目、清楚な女子が 破廉恥な姿を曝し、しかもソレに自ら濡れるんだ。 あり得ないくらいに。 そう考えると、もういてもたってもいられなくなる。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

373人が本棚に入れています
本棚に追加