第9章 オレの素性②

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遠野さん、キミの身体はどれだけオレが必要なの オレが果てしなくキミを求めて止まないのを 遠野さん、キミは分かってる? 縋り付いて希(コイネガ)う遠野さんの啼き声は 酷く艶かしく そして掠れていて だけどもどかしくオレを掻き立てる。 こんな風に、オンナを大事に扱った記憶は やっぱり何度昔のメモリーを辿っても無くて こんなに肌に唇を通わせるのも 丁寧に掌を這わせるのも 指がふやけるまでソコを蹂躙するのも そして どれだけ待ちわびているか どれだけソコが欲しがっているか 見たくて 視たくて 魅たくて 仕方なくなるくらいに凄い事をしたくなるのも 遠野さん 「お前だけ」 「きゃ、ぅぅっ」 「きっつ」 「アァ」 「動けないから、力、ぬいて」 「い、やぁぁぁぁァぁ」 「……っ」 脈打つ内部に絞め殺されるくらいに 先から奥まで? 奥から先まで? 何度も何度も圧が掛かってゆく。
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