第11章

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************ 滞りなく進んでいく業務に やっと普段通りの仕事風景が帰ってきた。 何も外部からの圧迫がなく 内部からも針のムシロに置かれない状態。 相変わらず死ぬほど忙しい事は変わらない。 だけど余計な事を考えなくてイイ分、集中できるし 更には、すんげーアイデアも浮かびまくってくる。 試しにやってみよう、くらいの案が 効を奏して、そこからアイデアがどんどん膨らんだり あー、失敗、を逆手に取って あえてそうする事で意外性が出てきたり マジ、 やめらんねぇ。デザイン。 「奥、深すぎ」 思わずPCに向かって呟いたら 「新城さん、何やってんですか」 岡田さんが覗き込んできた。 「あ、」 と、言ったきり、目がオレの描いたプランを追い 右へ左へと忙しなく動く。 「どう?岡田さん」 「や、す、すごい」 そのうち、キラキラと輝く彼女の目線に オレの最高のドヤ顔炸裂。 「おー39」 「いや、凄いですよ!ホントに! え、なに、コレ!!」 「そんなに?濡れた?」 岡田さんにはチラっと見せる本格的性格。 そんなオレに岡田さんはギロ見。 いや、マジ、仕事楽しくて、やばいんだよな。 そう自分自身をフォローして オレは笑った。
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