第16章 紡がれる生命の神秘

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小さな音を立てて吸い 捏ねたり潰したりを舌が繰り返す。 「ぁ、ぁ」 吐息が漏れる度に 手を添えたその下が擽るように蠢いた。 「ママが気持ちいいと、こいつも気持ちいいって」 「ンンッ」 下で悪戯を始めた左手が布を撫でる。 「悠、脱がせていい?」 わざとらしく許可を仰ぐ。 上目遣いで、ねぇ、悠?と。 熟し始め、とろける甘さを含んだ瞳。 首が縦に振られるまで布越しに膨らんだ一点を擦り 許可を待つ。 「あー、濡れてきちゃったねぇ 悠、脱いだ方がよくない?」 妊婦にはあるまじき下着を脱がせようと 左足だけをゆっくりと抜き去るのを手伝う。 晒された右の胸は透けて それは、夥しいほどのたくさんの血管を浮き出させていた。 膨らんだ聖域にたわんだベビードール 右膝に引っ掛かっただけの無意味な布 開かれた細い脚 その付け根の薄い繁みの奥は 明らかに光のベールを纏い チラチラと覗く朱がオレを誘う。 自然と口角が上がり、頬が緩む。 「めちゃめちゃ、綺麗」 「しん、じょ、さん」 まだ一皮も剥けてはいないのに もう吐く息が途切れ途切れで 「なに?悠……」 手を伸ばして オレを傍に引き寄せ その願いを乗せた唇を 遠慮なく、貪る。 「ん、んぅっ」 蹂躙しながら やっぱり気を付けるのは体制。 「悠」 唇を離して、後ろを向かせ ソファの背凭れに身体を預けさせた。 「……ほら、もっと突き出して これじゃ、なんもできない」 ベビードールを捲りあげ腰をグイ、と引き寄せた。 もう絶景としか言い様のないその泉の中へ 引き摺り込まれるように近付き 舌技を披露する。 フルフルと震える桃を掴み 長く短い道へ指を埋めてその奥を撫でると 「んっ、やぁ!」 大きな啼き言を奏でてナカをくねらせた。 「悠ちゃん、気持ちイィんだ? もう、すっげ下がってる、ここ」 緩く撫でても同じ。 身体を仰け反らせて悦んだ。
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