おわり

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鱗翅目(チョウ目) ゴイシシジミ属 和名:ゴイシシジミ 英名:forest pierrot 数ある蝶の中で 幼虫、成虫生涯を通して肉食。 唯一の完全な肉食だそうだ。 バリバリと顎や牙がある訳ではなく 生体の中を啜り、生き抜いていく。 オレは、コイツを 悠みたい、だと、言ったんだ。 光のほとんどない部屋で オレを捕らえた悠の瞳だけが薄い灯りを取り込んで揺らぐ。 腰を際限まで落とし 自らをいいように突きオレを引き抜き、引き上げようする。 恐ろしいくらいの才能が また、芽生え、また、開いていく。 何度、気を逸らし、耐え その蠢きを止めようと手を添えたか分からない。 だけど、オレもまだ引き下がる訳にはいかないんだ、悠。 身体の中にまだ焼(ク)べられ続ける 新しい薪にどんどんと燃え移る熱いネツ。 起き上がりやっと、その権利をモノにする。 「悠」 角度が変わり、緩く揺するだけではしたなく奮えるキミ。 「何処までイク?」 汗が玉になって、胸のちょうど真ん中に吹き出している。 そこに舌を寄せ 舐め上げ 少しずらして、噛み付く。 声にならない声は頭の先から抜けていく 厳しい快感に変わり、キミの身体が大きく撓(シナ)った。
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