508.慣用句「ちゃぶ台返し」

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508.慣用句「ちゃぶ台返し」

ちゃぶ台返しとは、漫画『巨人の星』で主人公星飛雄馬の父親・星一徹が「ばっかもーん!」と激怒してちゃぶ台をひっくり返すのが有名ですが。 実は星一徹、ちゃぶ台をひっくり返すのは2回だけなんですね。あの貧乏な家ですから、ご飯を無駄にするなんてことはしないでしょう。 さて。「ちゃぶ台返し」とは文字通りちゃぶ台をひっくり返すことですが、昨今ではこれが慣用句となり、『トップが強権を使い、企画・仕様などをご破算にしてやり直させる』ことをいう様になりました。 「部長、最終段階に入った企画をちゃぶ台返ししたんだぜ」という様に使います。 そしてそれがまた変化し、トップでなくても「えーい、今までのことは無しだあ!」という様に使われるようになりました。 あまりお行儀の良い言葉ではありません。言葉はこうして変わっていくのですね。 現代ではあのちゃぶ台は見ません。「ダイニングテーブル返し」は大変ですよ。image=500765903.jpg
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