第1章

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   俺は、佐藤 一樹(さとう いつき) 皆は、イチと呼ぶ、今年この学校に入学して、 今日は夏休み前のテストの最終日だ。 「テスト終了、後ろからテストを回せ」 先生は、テストを回収し、教室か出て行った。     イチ「どうだった?」 ニノ「あ~ぎりぎりだなぁ」 イチ「赤点じゃなければいいか」    後ろに座る、二ノ宮 楽(にのみや がく)  通称(にの)に話しかけた。  目まで伸びた黒い髪で、  顔に似合わない黒縁の眼鏡  一見真面目か、若干オタクにも見える。  いつも授業中居眠りをしているので、  成績は俺とどっこいどっこいだ。  授業中先生からいつも怒られている。  ニノは一人暮らしらしく、バイトバイトで  学校には昼寝に来ているようだ。 「テストも終わったし遊びに行かね?」 「あ~悪いけど、バイト」 「次は遊ぼうぜ」 「そうだな、また、誘ってくれ」 「じゃ、帰るか」 「おう」  鞄を持ち、昇降口に向かう  これが、俺達の日常だった。    小さな事に疑問を持たなきゃ  ずっと、続いていたはずの日常  
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