第1章

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     ふぁ~           久々に、中学のダチに会って  カラオケ三昧をしていい感じに疲れ、  帰る途中  ドン  曲がり角で、中肉のアジア系の男と  ぶつかり勢いで後ろに倒れて尻餅をつく   「いてっ!」  慌てて走り去る男、  こちらを、気にする様子もない 「なっなんだ!謝りもしねーのかよ  まったく、いてーなぁ」  お尻に着いた埃を払い  走り去る男を睨みながら呟いた  次の瞬間  白いシャツに、赤い染み・・・ 「えっ!」  どくっどくっ  靴の下には、血がたまり  意識が朦朧としてきた。  腹から出る血を止めようと  手でおさえてみても  隙間から流れ落ちていく  足に力が入らず、傾く体  どしゃ  血の溜まった場所に倒れた  遠くで救急車の音が聞こえる  誰かが呼んでくれたのだろう  うすぼんやりと  あ~助からないかも  いろいろやりたい事あったのに・・・  乗せられた救急車  次第に暗闇が襲った         
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