01. クラスメイト

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   数人の生徒が、飛び出していった彼を何事かと目で追う中。  僕は遠ざかっていく足音をぼんやりと聞きながら、思わず持ち上がりそうになる口角を必死に抑え、口の中だけでそっと呟いた。 「……うん、本当に、」     ――殺りやすいなあ。      
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