第1章

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
A「ウルサ――イ! 」 エリスが遥か遠くに見える道を、候補者名を連呼しながら通り過ぎていく選挙運動中の宣伝カーに向けて、腕を突き上げながら抗議の声を上げている。 B「まあまあ、抑えて」 A「人の迷惑を考えて欲しいわ」 B「そう言えば、私の叔父さんが言っていたのだけど、選挙期間中連呼の声が煩いと感じたら、正の字をその候補者に付けるのですって」 A「で、どうするの?」 B「一番少なかった候補者に、投票するのだって」 A「政策とかは?」 B「支持政党が無いから、そう言うのはあまり考えないって、言ってた。 でも、選挙期間中に有権者の迷惑を考えない政党や候補者が、国会に行ったとき、国民の事を考えて政治を行うとは思えないって」 B「そう言われればそうね」
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!