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食事を終えた後、沖田を起こしにいこうと神藤が言ったので、式、神藤、佐倉先生の3人で沖田の部屋に向かった。
「なんで俺もいくんですか?」
「お前は沖田を運んできたからな。タクシー役だ」
そういっているうちに、沖田の部屋についた。
「おーい、おきろー」
神藤がノックをするが、返事がない。
「まだ寝てんのか?どうします、先生」
「そうねえ。一応ご飯くらいは伝えたほうがいいと思うけど」
「そうっすね。仲居さん呼んで、鍵をあけてもらおう。二人は待っててください」
そういって、神藤は仲居を呼びに行った。
2分ほどたつと、神藤が角田を連れてきた。
「こちらのマスターキーであけてみましょう」
角田が鍵をあける。ドアをあけると、中には誰もいなかった。
「沖田がいない…?」
「どこいっちゃったのかしら」
式は不安になっていた。沖田が何もいわずにいなくなる人だとは思えなかったからだ。
「先生、お風呂を探してみてください。もしかしたら入れ違いになっているかもしれないし」
「そうね。見てくるわ」
佐倉先生は風呂をみにいった。
「俺たちは皆に知らせましょう」
「そうだな。もし風呂にいなかったら皆で探そう」
二人は食堂にもどり、沖田がいなくなったことを皆に話した。
ちょうど話し終えた後、佐倉先生が戻ってきた。
「どうでした?」
「お風呂にはいなかったわ。女子風呂は使われた形跡もなかったし」
「それじゃ、皆で探すぞ」
「まったく、どこにいったんだか」
「見つけたらおしおきね」
そんな愚痴をこぼしながら、捜索を開始した。
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