第壱章「入部試験」

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「あの、池田さん。戦車に詳しいなら、出来たらオブザーバーとしてアドバイスお願い出来たらなって思うんですけど良いいかしら? 私じゃ頼りないし。家元さんならやっぱり色々学べるところあるだろうし……」 「んー、家元と言ってもマイナーな没落まっしぐらなダメダメ流派ですよ?」 「ううん。大丈夫。うちの学校そんなに戦車道強くないから。私が統率力ないから余計なんだろうけど……」 ホントに気にしてたのか。 まぁいっか。私が此処に来た理由はコレなんだろう。運命ってやつ? 「わかりました。ですが、私の言う通りにして頂いても良いでしょうか? 勿論勝つ為に」 やるからには日本最強の黒森峰にも勝てるチームを目指さなきゃね。 「う、うん。わかったわ。えっと具体的な事、聞いても良い?」 「そうですね……。まずは実戦形式の練習を積極的に導入するのが良いかと。後、学年より実力優先でチーム編成を。そして既存戦車の改造。コレは私が自動車部に行って頼みます。そして、不要車両の売却。新規車両の購入でしょうかね」 欲を言えばだけどね。 「最初の二つは良いけど、お、お金が……」 「まぁ折角ですし言ってみただけですけどねー」 「てか、パンターとか高性能戦車を使わないでいるのは勿体無いですけどね」 「ねぇ夜宵。もしホントにするなら如何するとかビジョンあるの?」
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