prologue:出会い

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ーーー ーーー ーーー ーーー ーーー 「あれが聖ウェストミンスター女学院か。共学校が良かったなぁ……」 渡航船が学園艦に近づいてくると、改めてその大きさがよく分かる。 サンダース大附属や聖グロリアーナ女学院、プラウダの学園艦に比べればまだ小型と言うから驚きだ。 聖ウェストミンスター女学院。 創始者はカナダ人牧師。なんでも聖グロリアーナ女学院とサンダース大に融資を掛け合って、聖グロの分校として創設された学校らしい。 母校は神戸港。陸の学校は岡山の山奥にあるらしい。 聖グロやサンダース大附属とは姉妹校との事。 学園艦はアメリカのエセックス級、と言うよりタイコンデロガ級に似た形状をしている。 「お嬢ちゃんウェストミンスターの制服じゃないけど転校生かい?」 渡航船の船員のおじさんが話しかけてくる。 「はい。そうです」 「そうか。まぁええ学校やさかい直ぐに気に入るわ」 黒く日焼けした顔でニッコリとおじさんが笑いかけた。 「昨日も阪神負けたんかいなー。まぁしゃあないけど、若手にゃ頑張って貰わんと」 そう言っておじさんは足早に船首の方へ向かって言った。 おそらくタバコを吸おうと甲板に出て来たら私が居たのだろう。なんか悪かったかな? でも船室でジッとしてるのも暇だし。
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