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「私は那須瑞希(ナス ミズキ)。池田さんよろしくねー。ところで咲綺。池田さんが助っ人って事は池田さん強いの?」
「うん。私の師匠だからね。私よりは強いと思う」
「思うなのか。咲綺どれだけ強くなったんだよ」
自信満々ですなお嬢さん。
「一応ウチのエースの一人だからね咲綺は。池田さん転入生ってどこ行ってたの?」
咲綺エースなのか。咲綺と一回手合わせしたいなぁ。
「留学だよ。イギリス、アメリカ、ドイツ。まぁイギリスが長かったけどね」
一番楽しかったのもイギリス。まぁご飯まずかったけど。
「へー。帰国子女だ。戦車道家元って事は戦車道留学?」
「まぁねー。どっちかと言うと語学留学的な気持ちで言って来たけどねー」
「凄い。ねぇねぇ。ウチの戦車道入るんでしょ? 入部試験じゃないけど手合わせお願い出来ないかな?」
「いいよー。だけど私強くないよ? 後、搭乗員居ないし」
「搭乗員はそこの一年から選んで。戦車も好きなのどうぞ」
那須さんが指差した一年生達は少し偏見の目を私に向ける。
「いきなりアドリブセッションか。勝てるかなぁ? そっちは咲綺チームと那須さんチーム?」
「強気だねぇ。いきなり慣れない仲間と一緒に2対1のハンデ戦なんて」
「戦車道は勝ち負けよりも楽しんだ方が勝ちだよ」
「あー……。ホントよくも悪くも昔よりパワーアップして帰って来たみたいだね」
だから何故やれやれって感じで私を見るの?
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