0人が本棚に入れています
本棚に追加
私、神徒波留(かみと はる)。
今、悩んでいます。
21歳の頃、3つ年上の神徒大貴(かみと だいき)と職場恋愛を経て結婚。
5年が経つのだが、今や停滞期。
嫌いなわけではない。
どちらかと言えば好きだ。
しかし、昔のような恋心が今はないのだ。
「5年も経てば夫婦なんて、そんなもの。」
友人に言われた言葉。
確かに、そうなのかもしれない。
でも、私が悩んでいるのは夫との停滞期についてではない。
私の悩みは―――
『波留。 これ旨いから舐めてみ。』
そう言いながら、私に飴玉を投げ渡す男。
宮間史岳(みやま ふみたけ)。
史岳は同じ職場で働く、端正な顔立ちにいつも明るく接してくれる4つ年上の先輩。
私の悩みは、この男。
そう………私は宮間史岳を異性として意識してしまうのだ。
最初のコメントを投稿しよう!