【募る想いが、重なる想いに………】

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私、神徒波留(かみと はる)。 今、悩んでいます。 21歳の頃、3つ年上の神徒大貴(かみと だいき)と職場恋愛を経て結婚。 5年が経つのだが、今や停滞期。 嫌いなわけではない。 どちらかと言えば好きだ。 しかし、昔のような恋心が今はないのだ。 「5年も経てば夫婦なんて、そんなもの。」 友人に言われた言葉。 確かに、そうなのかもしれない。 でも、私が悩んでいるのは夫との停滞期についてではない。 私の悩みは――― 『波留。 これ旨いから舐めてみ。』 そう言いながら、私に飴玉を投げ渡す男。 宮間史岳(みやま ふみたけ)。 史岳は同じ職場で働く、端正な顔立ちにいつも明るく接してくれる4つ年上の先輩。 私の悩みは、この男。 そう………私は宮間史岳を異性として意識してしまうのだ。
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