0人が本棚に入れています
本棚に追加
だが、そう思ったのも束の間
『あれ? あなたも同じ班?』
4人の中で明らかに気の強そうなコンパ女1号が、私に声をかけてきた。
うわぁ………地獄だ。
ってか、コンパ女1号………分かってて私に声かけただろ?
ふざけんなよぉ。
『そ………そうみたいです………………ね。』
怒りと悲しみに打ち震える拳を抑えながら、痙き攣った笑顔で返す。
『そっかぁ。 困ったねぇ。 人数が余っちゃうよ?』
何だ、その上目遣い。 背高いから若干膝落としてるじゃないですか。
無理やり過ぎません?
『そうだなぁ。 確かに困ったね。』
おいおい。 明らかに私を邪魔者扱いしてるでしょ?
『わ………たしは、大丈夫……ですよ。』
寧ろ、早く行ってくれ。
史岳とは一緒にできず、コンパ族には邪魔者扱いされた私を、これ以上惨めにしないで。
自分の空しさに涙が出そうだ。 この場から逃げ出したい。
そう思った時
『じゃあ、オレと一緒に組もうか?』
私に奇跡が舞い降りた。
最初のコメントを投稿しよう!