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橘家の門のインターホンを鳴らす。
ピカリとライトに照らされる。
「こんばんわ~。」
『あ、俊ちゃん開いてるから入ってきなさ~い。』
俊一は橘家の玄関へと足を進めた。
「お邪魔しま~す。」
玄関で靴を脱いで、顔をあげると
濡らした髪をタオルで拭きながら、
由香里が階段を降りてきたところだった。
「ちゃんと来たんじゃん。」
と、ふふんと笑った。
「そりゃあね。」
彼女は部屋着で、緩めのホットパンツと、ラフなTシャツ姿だった。
短めのズボンからは、すらりと伸びる足が印象的だ。クラスの男子が知りたがっている橘の私服だ。
俊一は心の中でクラスの奴らに報告した。
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