夢魅る人々

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時間が経つにつれ、嗅ぎ慣れてしまった悪臭が鼻腔を刺激することはなくなり、公衆トイレ特有の下品な香りを感じられるようになって、暗い空間にも目が慣れてきた。 そのせいで、個室の壁の下品な落書き、便器にこびり付く汚物、便器に溜まる濁った汚水、これ等を拝むことになってしまったが、精神を休ませるには寿分過ぎる環境だ。 (ん?) 少し落ち着きを取り戻した頃、僕は違和感を感じだ。 (静かすぎる)
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