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それは不自然な静けさだった。
蝉の泣き声、生活音、ありとあらゆる雑音が一切しない。
怖くなって両耳の神経を集中させて音を拾おうとすると、何かを引きずるような音だけがどこか遠くから聞こえた。
その音を拾った瞬間、外から何かの気配が濃くなっていることに気付き、僕は再び困惑する。
この寂れた公園で、人の気配を感じるなど合ってよいはずはないのだ。
これも幻覚なのかとも疑うも、段々と、濃くなる気配と何かを引きずる音。
それを感じ取った回復しきっていない僕の身体は、いよいよ意志を無視し震え始める。
(アルコールを早く抜かなきゃ、まずい)
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