夢魅る人々

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棺の中で眠り、今にも起きだしそうな幼い妹。 葬式特有の雰囲気と、香りに混じって、永遠と泣き続ける両親。 僕は、妹の死亡原因を知らないせいか、悲しいのに、泣けないでいた。 痺れた両足を庇いながら、慣れない正座に耐え、御焼香の順番を待つ僕。 母の御焼香が終わり、僕の番。 棺の前に向かい、御焼香を済ませる。 ふと、足元を見ると、畳の床には白米のような粒が、足元に落ちていた。 気にはなったけれど、次の人を待たせていたので、急いでその場を後にした。
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