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それから場面は飛んで、最後に色白い妹の顔を見るために、棺を覗こうと前へ出ようとするが、一番先頭に居た両親と親戚が悲鳴を上げる。
「お前は、見るな。」
父は、泣き叫ぶ母を抱えながら、必死に僕を呼び止める。
が、僕は無視して畳の上に置かれている棺の中を覗いた。
生気の帯びない妹の顔には、先程、御焼香の際に見た白米が、びっしりと、覆われていた。
「ご飯がいっぱい付いている……」
僕が、ぼそり、と、呟くと隣に居た親戚が嘔吐し始め。酸っぱい匂いと白米が入り混じった嘔吐物を撒き散らし、それに釣られた他の人達も嘔吐を始める。
辺りは地獄絵図と化した。
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