不眠症の僕と眠り姫

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よくねえよ。 ぜんっぜん良くねえ。 ああ、イライラする。 「俺、不眠症ぽいんだわ。だからお前見てると羨ましくてイライラする。」 そんなつもりはなかったのに、気がつけばキツイ言葉を吐いていた。 牧野が、じいっと見つめてくる。 背中を汗が伝った。 怒る? もう牧野は寝ない? 俺はもう寝顔を見られない? いろんな選択肢が点滅する。 でも、牧野は伸びをして、予想外のことを言った。 「じゃあさ、試しに一緒に寝る?」
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