1642人が本棚に入れています
本棚に追加
「おはようございます」
声をかけながら奥へと入る。
昨日と同じように掃除をしてツルさんとお茶を飲んでいると、表から幸子さんがやってきた。
「美晴ちゃん、おつかれさま。あのね、ちょっと頼みがあるんだけどいい?」
「なんですか?」
掃除と食事の支度だけで余裕があるし、ツルさんとお茶して座っているとサボっているようで落ち着かない。仕事があるならありがたいと思って前向きに応える。
「明日のことなんだけどね。明日ばあちゃんデイに行っててお昼いないんだけど、私も商店街の寄り合いで留守になるから、美晴ちゃん、律のお昼ごはんだけ用意してもらってもいいかしら?」
ツルさんがいなくても休みになるわけじゃないのかな? まぁいいんだけど。
俺は快く了承して、今日の昼食の準備にとりかかった。今日のメニューは夏の定番ゴーヤチャンプルーに具沢山の味噌汁をつけた。ツルさんのゴーヤは別に出汁で煮込んで柔らかくしている。二日連続で豚肉だけど、冷蔵庫には豚しかなかったから仕方がない。
昨日も思ったけど、律の食欲はすごい。普通の定食でいったら二人前は軽く食べてると思う。それにしてもうまそうに食うよなぁ。
「美晴ちゃん、味噌汁まだあるかい?」
ツルさんもお代わりだ。律だけでなく、ツルさんも幸子さんもよく食べてくれる。作ってる人間からしたらこれはうれしい。
とまぁ、こんな感じで二日目も特に問題なく終わった。ちょっと慣れたかも知れない。
最初のコメントを投稿しよう!