遊びたい子ら

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 ニンケイの子どもたちはしかしながら、外に出れずにありあまってしょうがない体力と遊び心をもてあまし、周りのおとなのニンケイたちが、彼彼女らのうっぷんをどのように解消しようかと、考えあぐねているところだった。 ニンケイの子どもたちは、退屈を紛らわすために、ゾウやライオンやキリンの姿へと変化して、お互いの姿をお絵かき帳に一生懸命模写していた。 しかしとうとう、お絵かき帳の最後の1ページを描き終えてしまい、子どもたちは、おとなたちに新しいお絵かき帳をくれとしきりにせがむのだった。
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